思い込みとは恐ろしい

 

中学生の頃の学校帰り、信号待ちをしている時。横断歩道の白い部分に落ちる影の色が青みがかった薄灰色で、影というのは濃淡の違う黒色しかないと思っていた私はとんでもなく驚いたのです。

 

それと同時に、思い込みとはなんと恐ろしいのか、世界というのは可能性に満ちているのだ、そう思ったのです。

 

あの瞬間の、目の覚めるような感覚を感情をずっと持っていたいのです。